“WITH EVERYONE’S POWER”

更生支援事業団理事 横 尾 邦 彦

 矯正施設職員の皆さん,お疲れ様です。
通常業務に加え,全世界を恐怖に陥れている新型コロナウィルスの感染防止には,かってない意を用いて立ち向かわれていることと側聞しています。昨日(4月26日現在)の統計では,世界の感染者数が約288万人を超え,日本においても1万3千人を超えております。そのうち日本の死者数が348人,想像を絶する状況に至っており,一般の家庭,特に高齢者が生活する家庭では危機感が高まる一方です。矯正の業界では,大阪拘置所職員の方,東京拘置所被告人の感染が確認されたと報道されていましたが,法務大臣のコメントにもありましたように,いつでもどこででも感染が確認されておかしくない状況だと思います。矯正施設は,正に3密の条件下で被収容者等は生活しており,塀を通過されたら蔓延の速度は他に例を見ないことにもなりかねないので,全職員の方が同じ意識の下で,留意に留意を重ねてられていることでしょう。
よくは承知していませんが,昔も多くの疫病が発生した経緯にあります。その都度,絶滅を期した努力が行われ,相応の結果が出されてきました。その当時,おそらく矯正もとてつもない恐怖にかられたことと思いますが,その時を乗り越えて今に至っています。終息までの取組みは,予想もできないほどの厳しく険しい道のりで,大変な困難さを伴うことでしょうが,ここが正念場です。皆さんが一丸となり,同じ目線と感覚で,感染防止に向けた活動に取り組んでいただくことを期待しています。また,被収容者は職員の方々の指導や教導等が必要な受け身の立場にあり,自らが行動を自由に決定できる状況にはありません。彼らの健康維持は,職員の方々の肩にかかっています。その職員の皆さんが,倒れられては元も子もないわけで,もちろんいち個人として,あるいは家庭の構成員として自らの健康を守ってもらう必要(独身者や単身赴任者に対する配慮を含めて)がありますが,加えて被収容者を処遇するという立場から,くれぐれもご自愛いただくことを切に願っています。
どうか皆さん頑張ってください。