コロナに負けるな!頑張ろう!

更生支援事業団 代表理事 西田 博

新型コロナウイルスのせいで不自由な毎日が続いています。
極めて厳しい条件下で奮闘されている医療従事者や私たちの日々の生活を支えてくれている人たちのことを考えると、そういった方々に対して心から感謝するとともに、いくら不自由であっても私たちにできることはきちんとやるべきだと改めて思います。
新型コロナウイルスが問題となって2か月以上が過ぎようとしていますが、騒動が始まったクルーズ船のときから強く印象に残り、その後もテレビや新聞でも報道されていることに、支援した自衛隊員に感染者が出ておらず、多くの感染者の治療を受け入れた自衛隊中央病院でも院内感染が起きていないということがあります。
体制の整備に努め、所要の訓練も懸命にやってこられたことの結果だろうと、一人で勝手に推測していますが、更生支援事業団で理事としてともに苦労している元航空自衛隊空将の新型コロナウイルスへの対応、考え方を見て思い直してみると、自衛隊には、組織として備えている何か独特の「空気」「風土」があるように感じられてしかたがありません。
それは、長い時間をかけて蓄積されてきたものでしょうし、「暴力装置」と暴言を吐かれるなど無神経な誹謗中傷にさらされながらも、それに耐えながら作り上げてきた誇るべき財産なのだろうと思います。
想定できることは可能な限り準備し、注意深く推移を見守り、何か起こったときには組織としてのベストパフォーマンスを発揮する、淡々とそういったことのできる組織やその構成員は素晴らしいものです。
数年前まで奉職していた「矯正」には、全国に300近くある刑務所、少年院などで起こり、反省をし、再発防止に取り組んできた「失敗」「教訓」の集大成でもある「執務上の原則」とされるものがあります。自衛隊のものとは異質でしょうが、これも多くの先輩方が長い時間をかけて築きあげてこられた貴重な財産だと考えられます。
刑務所、少年院などは、回避すべきとされる「三密」の典型である収容施設ですが、これまでの「失敗」「教訓」から築き上げてきたものを信じて、「矯正」としてベストパフォーマンスを発揮し、新型コロナウイルス禍を乗り切っていただきたいと強く思います。そして、先頭に立って、感染のリスクとも戦わなければならないであろう矯正医官を始めとする医療関係職員のみなさんにも最大限のエールを送りたいと思います。
自衛隊にも負けない「空気」「風土」を「矯正」は持っていると確信しています。