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第11回「語りべの会」が開催されました。

 5月15日、第11回「語りべの会」が、保護司でもある寳田時雄先生を講師としてお招きして、板橋区グリーンホールで開催されました。

講師の寳田先生

 保護司の先生方をはじめ20数名の方々に参加していただき、講師の寳田先生から、中国や日本の歴史を題材に、そのときどきに人間はいかに生きてきたのか、現代人はそこから何を学ぶべきかなど、価値の多様化が進み変化の激しい現代日本に生きる我々にとって興味の尽きないお話を頂戴しました。

 中でも、日露戦争時、海軍参謀だった秋山真之が海軍大学校の教官時代に、「実践に役立つのは講義で聞いたものではなく、自分で研究して会得したものである。」と述べ、試験で学生が、真之自身の講義内容と異なる内容の答案を作成しても、それが筋の通った内容のものであれば良い点数を与えたという逸話の紹介が印象的でした。

 先生のお話は、こびりついた先入観を新たな事実で上書きすることが苦手で形式主義に陥っているようにも見える現代日本への警鐘のように聞こえました。

講話終了後、参加者の方々からの質疑、意見等も多くあり、盛会裡に終わりました。