更生支援事業団の令和3年における活動状況について、以下の通りご報告申し上げます。
1 刑務所等出所者雇用企業への支援
これまで行ってきた企業への支援は継続中です。
首都圏所在の幾つかの企業から、少年院仮退院者の雇用について相談がありましたが、就労までは至りませんでした。
2 保護司等との勉強会
保護司の先生方、各種企業関係者、教育関係者等との勉強会「語りべの会」を令和2年から始めましたが、昨年は新型コロナウイルスの影響があって、延期や休止を余儀なくされたものの、4回開催できました。
会場の予約、設営などに保護司の先生方の多大なるご支援をいただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
講師等は次の通りです。
第4回 7月 安藤紀之保護司(就労継続支援A型事業所管理者)
第5回 10月 岩成真一当事業団理事
第6回 11月 島孝一法務省矯正局矯正装備室長
第7回 11月 伊藤譲二東京都就労支援事業者機構事務局長
3 「早稲田大学との共催プロジェクト」特別連続講義
早稲田大学とのコラボ・プロジェクトとして、「矯正・保護」に関する特別連続講義を行いました。(講義の準備等に同大学小西暁和教授、小西ゼミの学生たちにご支援をいただきました。)
各回のテーマ、講師は次の通りです。御多忙の中、講義をいただきました講師の先生方に厚く御礼申し上げます。
第1回 4月30日「国の視点」行刑に社会の風を吹かせるために
(講師)大橋哲前法務省矯正局長、西田博当事業団代表理事
第2回 5月21日「当事者の視点」当事者だからできることを求めて
(講師)岡崎重人川崎ダルク施設代表、古藤吾郎日本薬物政策アドボカシーネットワーク事務局長
第3回 6月18日「保護司の視点」保護司の限界を超えて
(講師)中澤照子元保護司、十島和也保護司(中澤氏の元対象者)
第4回 7月9日「医療・福祉の視点」医療、福祉の視点が不可欠の時代に
(講師)福田祐典医師(元厚労省健康局長)、伊豆丸剛史厚労省社会・援護局矯正施設退所者地域支援対策官
第5回 8月20日「事業者の視点」社会の公器としての使命とは
(講師)歌代正前大林組監査役、安田祐輔キズキグループ代表
第6回 9月10日「メディアの視点」社会での理解の必要性とその理解のために
(講師)巡田忠彦TBS解説委員、松本晃共同通信編集局社会部記者
第7回 12月10日「学生の視点」新たな矯正・保護を目指して
(講師)中澤照子元保護司、大橋哲前法務省矯正局長、西岡慎介法務省矯正局更生支援管理官、西田博当事業団代表理事
4 各種会議等への参加
(1)矯正保安研究会
(2)農福連携等応援コンソーシアム
(3)「地方の時代」映像祭
5 令和3年収支状況
現在、税理士によるチェックをしており、未確定ですが、概略は以下の通りです。
確定次第、決算報告させていただきます。
令和3年収入 |
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会費(賛助会員) |
1,116,000 |
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寄付 |
40,000 |
早稲田大学から |
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利息 |
7 |
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雑収入 |
97,845 |
語りべの会参加費、本売上等 |
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合計 |
1,253,852 |
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令和3年支出 |
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給与 |
600,000 |
事務局長給与 |
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印刷製本費 |
11,242 |
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旅費交通費 |
143,940 |
事務局長通勤手当ほか |
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通信運搬費 |
128,238 |
事務所電話料金ほか |
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手数料 |
14,297 |
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会議費 |
10,691 |
|||
諸謝金 |
70,000 |
早大講義講師交通費として |
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消耗品費 |
6,892 |
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租税公課 |
30,600 |
定款変更に伴う登録免許税ほか |
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雑費 |
78,500 |
語りべの会会場借料、機器借料ほか |
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預り金 |
8,984 |
|||
法人税等 |
58,300 |
都民税 |
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報酬 |
79,016 |
税理士への決算報酬支払 |
||
合計 |
1,240,700 |
6 その他
令和3年も多くの個人、団体賛助会員の皆様から暖かいご支援をいただきました。厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
なお、当事業団の設立趣旨に御賛同いただき、あらゆる機会に御支援、御指導を賜った団体賛助会員は以下の通りです。(50音順、敬称略)
有限会社矯正弘済会
有限会社矯正サービス
株式会社小学館集英社プロダクション
株式会社ジーン
住友生命保険相互会社
株式会社デックリード
東京博善株式会社
株式会社ミロット